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駄菓子の「駄」とは、人を乗せることが出来ずに荷物を運ぶだけに用いる「劣った馬」のことを指す言葉です。そこから「つまらないもの」「粗悪なもの」「口に合わないもの」を指すようになり、「駄賃・無駄・駄目・駄菓子・駄洒落」といった言葉が生まれてきました。 上菓子と比べ下に見られることが多い駄菓子ですが、かりんとうやポン菓子はもちろん、アメリカ生まれのドーナツなど、気取ったところが一切ないその味は、誰にでも手軽に楽しめる親しみ深いものとして多くの人々に愛され続けてきました。 健康・自然・安全への志向が高まってきた昨今、それまで「駄」だと思われていた駄菓子の原材料である黒糖や雑穀に素晴らしい機能が隠されていたことが知られるようになり、それらに大きな関心が寄せられるようになってきました。 わたしたちフジバンビは、黒糖や雑穀を原材料としたかりんとうやドーナツといった親しみやすいお菓子を皆さまにお届けしてきた、それらの原材料が持つ機 能性の高さを活かした「からだにやさしいお菓子」を、これからもより多くの皆さまにお届けしたいと願っています。 |
今から1300年ほど昔、遣唐使によって中国から伝えられた唐菓子が日本の菓子の原型であるとされています。もち米、うるち米、麦、大豆などの粉をこね、油で揚げた唐菓子は、それまで菓子と呼ばれていた木の実や果実にとって変わりました。 一方、今から500年ほど昔には、供饌菓・茶の点心・献上菓として餡や白糖を原材料とした高級菓子、いわゆる「上菓子」が上流社会の食べものとして広まり、江戸時代には庶民の間にも広がるようになります。 江戸時代の末期になると、白糖の使用が幕府によって上菓子にしか認められなくなり、駄菓子には黒糖を使うしかなくなります。麦・ひえ・あわ・豆などの雑穀を原材料にして黒糖で味付けしたお菓子などは、「上菓子」に対して「駄菓子」と呼ばれ、「大衆的・庶民的」な食べものとして多くの人々に愛されるようになりました。